初風炉の季節です。5月に入って茶事やゴールデンウィーク、宇部教室と続いていて、誠之庵の風炉の稽古がようやく始まりました。
柄杓の扱い、其々の道具の位置、点前座、客付きの位置、細々と思い出さなければいけない事が多いです。
風炉になりましたから縁高に露を打ちます、細かく上からフワッと広がって露が打てていて、この露の状態なら良いね!と私から褒められたのですが、初風炉にしてはちょっと露が多過ぎて結局駄目出しをされて、難しいなぁ!と嘆いておりました。こうして考えながらこだわって一つの事をすると、ついつい見逃してしまう小さな事も気付いて亭主のこだわりや御苦労が分かるようになってきます。大事な事ですね。
東大寺様が柳絮(春の季語です)が舞い始めました!と映像を公開してくださいました。やっぱり幻想的です。
あまり柳絮を見た事のない私は、蘇軾(そしょく、北宋の政治家、詩人、蘇東坡とも)が「柳絮飛時花満城(りゅうじょとぶとき、はなはしろにみつ)」柳絮が飛ぶ時に町は花に満ちている!と書いているような幻想的な景色を想像して、なんて素敵なのかしら!と憧れのような気持ちを持ち続けていますが、中国の柳絮がたくさん飛ぶ地域は結構迷惑な存在らしく、花粉症になったり喘息を起こしたりするんだそうです、ずいぶん前にガイドさんが「昔はこれを集めて枕にしたりしたらしいけど、花粉症になったりするんだよ!今はなるべく柳絮が出ない品種の柳に植え替えてる所が多いよ」と教えてくれました。憧れて、飛んでるのを喜んでいるのは私だけ?と寂しい想いをした記憶があります(笑)でも、東大寺の柳絮は見てみたいものです。
先日、痛い膝を引き摺りながら体育館の階段を登って1号の高校のバスケの試合を見に行ってきました。お爺さんお婆さんだから前の椅子に座ったら!というので座ったのですが、コートのすぐ側、此処に居て私は、飛んで来るボールを避けられるのか?(裏千家学園時代、体育の授業でバスケの試合をコート外で座ってボーッと見ていたら、飛んで来たボールが顔面に当たって痛かった記憶があります。主人はそれを見て外に座ってて顔でボールを受ける人初めて見た!と大笑いしてました(怒))との不安を察したかのように、娘が「お父様の横に座ってたら!そうすればボールが飛んで来てもお父様が防いでくれるでしょ」と言いに来てくれました。主人に「バスケって何人でするの?」と聞いていたら、恥ずかしいから頼むから黙っててくれよ!という顔をしながら「5人だろう」と(笑)それでもめげずに「どうしてあの人達はあそこに並んでるの?」「フリースローのボールを取る為」「どうしてピーッて笛吹かれてるの?」「歩いたんじゃないかな」。。。。。うるさそうでした(笑)主人もバスケをしていましたから、主人から、目の中に指が入って視力が悪い!とか、鼻の骨が折れたけど、折れただけで良かったよ、先輩は鼻が陥没して顔から鼻が消えてた!とか聞いていたのですが、女の子の試合なのにバンッと当たって吹っ飛んだり(怖)でも、諦めない子供達やベンチにいる子達の大きな声での声援を聞いて、久しぶりに勇気や元気をもらいました。私も頑張ろう!
宗香