お知らせ・コラム

今朝、はやぶさ2が小惑星リュウグウの石等が入っていると思われるカプセルを落として、又探査の旅に出かけたとニュースをやっていました。良い仕事をして、文句も言わず又仕事に出かけるなんて素晴らしいですね。カプセルの中の気体や物質の調査が進んでいろんな事が解明出来るんだろうなぁ!と楽しみですね。

先日のオンライン講座ではお茶の考え方として寓意が欠かせないという様なお話を吉祥紋等を例にとってさせて頂きました。

事始めももうそろそろ、早いものです。お初釜には欠かせない柳のお話もさせて頂きました。

床の間に長く垂れた結び柳は新しい年の息吹を感じさせてくれます。

綰柳条、唐の詩人張喬の詩に出てくる様に、送る人と送られる人が柳の枝と枝を結び合わせ、送別の祈願をし、再会を期する習慣が有った様です。綰はたがねるとか、わがねるとかいう意味で、結び合わせるとか輪にするなどの意味を持つ漢字で、曲物も綰物と書いたり、髪の毛を頭上でたばねたりする事を綰髪と言ったりする様です。

その事をふまえて利休様は「鶴一声」の花入に柳を結んで入れられたのでしょうか。

そういうお話を知ってお正月の床飾りを見るのも楽しいものです。

柳はお水が無くても青々としています、娘時代華道池坊のお稽古をしていた時、竹の花器寸胴に配り叉木で柳の一種生けをするのですが、ようやく形にして叉木に木をかませ留まったと思って、出来ましたぁ!と言うと先生が、「はいはい、じゃぁその椅子の上に乗って寸胴を持ち上げて逆さまにしなさい!」と非情な言葉が‥‥きちんと留まっていないと逆さまにした途端バラバラッと柳が落ちていきます。最初のうちは何度やっても落ちていく柳が恨めしくなったものです。逆さにしても落ちなくならないと一人前じゃないよ!立華は剣山では駄目よ!きちんとこみ藁を作って差しなさい!立華のお稽古の日にはまず花器に合わせてこみ藁作りからご指導いただきました。結婚して茶道一筋で行く❗️と決めた日からは茶花の感覚の為に華道を諦めました。今ではすっかり忘れてしまった華道ですが、厳しくご指導頂いた事が色々な事に役立っていて有り難く懐かしくなります。

柳にはそういう思い出もあります。お正月の結び柳を見て今までの感謝や、これからも見守っていてね!という願いも込めたいな!と思っています。

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