癸卯(みずのと う)、令和五年、2023年が始まりました。
関東は晴れています。初日の出も素晴らしかったようです。娘家族の自宅は海のすぐ側なので、海岸に初日の出を拝みに行ったようです。毎年素晴らしい初日の出をカメラに収めて、寒くて初日の出を拝めに行けない私に送ってくれます。
本日は九州博多の箱崎宮の玉取祭、「たませせり」の日です。陰陽の二つの玉(神功皇后に由来するという説も)、陰の玉は神社に、陽の玉は裸に締め込み姿の競り子達に渡されてせせられます。この玉に触れると悪事災難を逃れ、幸運を授かると言われているので、競り子達は勢い水をかけられ身体から湯気を立たせながら、玉を争奪します。子供の頃から大好きなお祭りです。これぞ九州男児!結婚後初めてこのお祭りを見た主人の唖然とした顔が忘れられません(笑)横でこれが九州男児よ!と心の中で得意顔だった私の事は分かったでしょうか(笑)
毎年恒例の箱根駅伝を見ながら、主人が入れてくれたコーヒーを飲みながらコラムを書いています。毎年恒例大晦日から元日の家族全員での宴会、竹万さんのお節、小澤のお正月料理(でも、やっぱり九州のお正月料理になってしまいます、九州ですから関東の方には少し甘いかもしれないですね。子供達は大好きで沢山食べてくれます。今年のローストビーフは自分で言うのも何ですが、よく出来ていて今までで1番評判が良かったですよ。)、日本酒、ビール、ワイン、孫達は家中を全速力で走り回り(四畳半には入ってはいけません!床の間には上がってはいけません!危ないから階段は走らないで!と言われながら)、お婿ちゃん達を交えてドタンバタンと取っ組み合い、孫1号は2号以下と力も体格もダントツ大きいので、2号以下は一回捕まえられるとなかなか離してもらえません💦「アナコンダみたいだ」と言いながらもみんな1号に絡んでもらって大喜び!いつもながらのお正月でした。いつもながら!ありがたい事です。
御屠蘇(おとそ)、お婿ちゃん達も変な味がする!と言いながら飲んでいます、お薬ですからね(笑)
1日目屠蘇散(とそさん)、2日目白散(びゃくさん)、3日目度嶂散(どしょうさん、としょうさん)、3種類順番に飲みます。其々の効用は漢方薬店などで説明してくださっていますのでご興味があれば調べてください。
屠蘇を飲む習慣は中国の唐代に始まり(現在は飲まれていない?)、日本には平安初期に伝えられたそうです。宮中では一献目屠蘇、二献目白散、三献目度嶂散、と三献されるそうです。
三度と聞くと、「三献の儀」を思い出しますが、何か関連があるのかしら?三献の儀、今では結婚式の三三九度位でしか聞きませんが、武士が戦に赴く時に鮑、勝栗、昆布(打って、勝って、喜ぶ、茶道での蓬莱山飾りに土器に盛る肴と同じような肴ですね)の肴と共に三献していたようです。そういえば、時代劇で土器(かわらけ)でお酒を飲んで土器を投げつけてバリンと割り、「えいえいおー」と鬨の声(ときのこえ)を上げて出陣していますよね。大事な儀式だったのですね。御屠蘇とはあんまり関係ないのかしら?
さぁ!明日から初釜に向けて準備に入ります。去年から主人の頭の中は初釜の趣向でいっぱいです。竹万さんの点心も、誠之庵手作り花びら餅も楽しみに!