お知らせ・コラム

御家元巻頭言

淡交の巻頭にお家元が「空になる」とのお言葉を載せてくださっています。

いつもいつもお家元のお言葉は考えさせられるのですが、今月の淡交のお言葉は、自分にきっちり言い聞かせないといけない!と心に刻みました。

許状はスタートラインに立ったからこれから頑張りましょう!利休道歌に「点前こそ薄茶にあれと聞くものを麁相になせし人はあやまり」とありますよ。たっぷりの水の入ったコップに水を注ごうとしても溢れるだけで水は溜まりませんから、コップを空にしてまた使うように心構えを見つめ直しましょう!とのお言葉でした。

この点前は知っているからもっと難しい点前をしたいのに!とか、水屋での所作は慣れてるから大丈夫!と思われてるんだろうな!と感じる事があります。

私は、薄茶をお客様に楽しんで頂けるように完璧に出来ることなんて死ぬ前にできるかしら?といつも首を傾げています、現在は尚更、足は痛くて座れない、立てない、完璧には程遠くなるばかりです(涙)ですが、もう随分前に御家元が仰ってくださった「茶道は死ぬ迄勉強になったり楽しめるものなのに、座れなくなったからといって辞めなきゃいけないのは寂しいでしょ」とのお言葉を頼りに続けて行っています。

過去に「点前は一ヶ月もあれば覚えられる」と仰った方がいらしてなんと返事をしたら良いのか分からなかった思い出も有りますし、小学校一年生の女の子のお母様から、一人前になるには何年かかりますか?と突然お電話を頂いたこともあります、一人前になるとはどういう事ですか?許状を全部取るという事ですか?許状はこれからこれに向かって精進していきましょう!というものですから免許皆伝とは違いますし。。。茶道は一生やっても一人前に出来た!とはなかなか思えないものなのですが。。。。等と電話口でブツブツ言っていたら、電話を突然ブツっと切られてしまいました。電話でなければもう少し茶道についてもお話しできたのに!と残念な思いもいたしました。

毎日毎日、謙虚にコップを空にしていきたい!と改めて心に誓ったお言葉でした、有難うございました。

ここからは最近の小澤の話(笑)

兄弟、従兄弟6人から溺愛されているもうすぐ2歳の7号、1号とは14歳違い、そりゃあみんな可愛くて仕方ないのです。みんなの声のトーンまで違います。1人だけ少し意地悪なおばあちゃまは、可愛くカマキリシャー!という遊びをしてくれ!と頼まれて、それじゃあ面白くないな!と祇園祭なので「蟷螂の斧を振り上げて隆車に向かう如しシャー!」とちょっと怖い声で言って遊んでみました、7号は「怖い!おばあちゃま怖い」とおばあちゃまとはカマキリシャー!の遊びをしてくれなくなり、私は妹分に怒られました(笑)

もう一つ、7号の振り上げたおもちゃが頭に当たった4号(小5)(当たったのか?叩いたのか?(笑))結構痛そうに頭を抱え蹲りながら「こんな所に僕の頭があってごめんね」と謝ったそう!4号、それは違うよ、痛かったから謝らないといけないよ!と教えるべきでしょ!と思ったおばあちゃまでした。家族全員から溺愛されている7号、幼稚園に行って洗礼を浴びると可哀想だなぁ!

7号の話でした(笑)

宗香

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