お知らせ・コラム

美術ツアー3日目

不安定な気候が続いて います、気圧の変化でなんとなく体が怠いのですが皆様は如何でしょう?あまり無理しないで乗り切れると良いですね!

先日ようやく東京国立博物館の茶の湯展に行ってまいりました。名品揃いで素晴らしいの一言でした。年代を追っての展示は分かりやすく変化もよく分かって勉強になりました。中国の窯は行った事のある窯が多くてその作品は窯跡の様子を思い出しながら、高僧のお軸は住んでいらっしゃったお寺の様子や感じた空気を感じながら此処も行ったなあ〜彼処も行ったなあ〜と楽しい時間を過ごしました。

さて3日目、茶洋窯に向けて出発、1度行った事のある窯跡は荒れていましたが新たな窯跡を南平博物館が発掘をしていました。足場の悪い山道を登り発掘場所の近くに陶片が沢山出ていてどんな物が出来ていたのかがよく分かりました。勿論灰被天目、黒釉も有り、青磁も有り、此処もいろんな物を焼いていたのかなあと思いながら見学して来ました。とても田舎なので景色もいいし空気も澄んでいて気持ち良かったです、南なのでいたるところにバナナの木が植わっています、道端にはバナナ売りの屋台が並んでいてガイドさんに頼んでバスを泊めて買ってもらいました、3種類のバナナを買ってもらって食べ比べをしたのですがそれぞれの美味しさがあってどれも美味しかったなあ〜!福建省の南に来ると何より楽しみなのがバナナなんです!今年もバナナを楽しみにしていたので大満足でした。

昼食後福州へ向けて出発!2時間以上の移動時間青森県黒石市の黄檗宗瑠璃山薬師寺の小野和尚様に1時間半も黄檗宗の事をお話し頂きました。隠元禅師は長崎の崇福寺興福寺から是非日本にと招請されたのですがお年の事もあり弟子を派遣するのですが途中船が座礁しお弟子さんが亡くなった事もありご自身が3年間という約束で来日されたそうです。その時もう62歳!危険をおかして見知らぬ土地に行く事はどんなお気持ちだったのでしょう?頭が下がります。結局は3年間では帰してもらえず日本で亡くなってしまいました。小野和尚様のお話を伺いながら日本で創建されたお寺に中国でご自分がご住職をされていた黄檗山萬福寺と同じ名前をつけられたのは望郷の念もお有りになったのかしら?と凡人の私は思ってしまいました。そんな有難いお話をしてくださっているのについついウトッとしてしまいました😪😱本当に申し訳ありません!なんて不届き者なんでしょう!

福州に向かう途中の高速道路上突然通行止めになっていてサービスエリアに入るように規制されていました、何事?誘導する人もいなくてサービスエリアに入ったのですが警官らしき人はいるのですが止められることもなく又高速道路へ!何だったのでしょう?と聞くと特定の車を取り締まってるんじゃ無いの?との事!ああ〜〜!良く東名高速の東京料金所で特定の車を止めてるあれね!でも高速道路を通行止にしての取り締まりって大掛かりですね〜〜!
福州市に着いて福州市考古工作所にて貿易の拠点であった福州市の運河で運ばれて来た発掘品をわざわざ出して来て見せて頂きました、茶入や青磁色々な物が集まってきていたのですね。其処は清朝の建物で建物の中も案内して頂きました、周りを高い塀で囲み窓も無いので中庭を作り光を取るのだそうです、中庭には井戸があったり池があったり中庭の周りに部屋があります、今迄見たどこの地方の建物もだいたい同じ様な作りです。中国ではこの中庭の上の空が見える四角い部分を天井というのだそうです。ちょっと日本の天井とは違いますね。運河を見て古い町並み三坊七巷へ町並みも面白かったのですがフラフラ歩いているとバイクに乗った素敵なとても綺麗なお嬢さんから日本人かしら?と思わせる様な流暢な日本語で日本人ですか?と声をかけられました、聞いてみると大学の日本語学科生でした滅多にいない日本人を見かけて思わず声をかけてくれたのだそうです、日本の事を勉強したい若者がいる事は嬉しいですね!少しお話しして頑張ってね!とお別れしました、日本との交流に力を発揮してくれる事を願って!!!

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