お知らせ・コラム

美術ツアー4日目🚍

先日関東は雨が欲しい!と書いたら西で災害の起こるほどの雨が降っています。丁度良い、程々、という事が怪しくなってきていますね。熊本のお友達は一晩中携帯から避難警告が鳴っていて寝られなかった〜〜!と言っていましたが、どうして災害が集中してしまうのかと考えると鬱々としてしまいます。

4日目からは観光が多くなります。先ずは長江(揚子江)と鄱陽湖が合流する石鐘山へ。実は😁景色をあまり覚えていないのです!何故か!それは!入って割とすぐの所に硯を売っているおじさんが居て、硯に字だとか絵だとか名前だとかを彫ってくれるのです。それが実に生き生きと大らかに描かれていくんです。是非欲しくてお互いに訳が分からない言葉で字や絵を交渉、こんな時は漢字が役に立ちます。そんなこんなで観光時間の殆どをおじさんと楽しくお話ししていて景色を見ていません!😅なんということ事😥

次に白鹿洞書院、宋の時代の朱子によって修復された学校?朱子が心得として唱えた白鹿洞書院掲示を机に座ってお勉強しました。何だか沢山書いてありましたが、父子に親有り、君臣に義有り、夫婦に別有り、長幼に序有り、朋友に信有り、自分が良いと思う事を人に勧めなさい!他にも色々!当たり前だけれどなかなか実行出来ない事ばかり‥‥

次に廬山、とてもとても憧れていた所にいよいよ、それが‥‥李白が「飛流直下三千尺」と詠んだ廬山瀑布、山の下からでも見えるのですがロープウェイで上まで登って見ましょう!との事、高所恐怖症の私はえ〜〜!どのくらい乗るの?と聞きましたら、途中見学の場所まで20分、そこから山の上迄20分、下りてくるのに40分、行かない選択は無さそうなので取り敢えず乗ったのですが‥‥昔遊園地で乗った2人乗りの観覧車の上の囲いの無いゴンドラ、それで岩山を直角の様に(主人はそんなことは無い、と言うのですが私にはその様に感じられました)登っていくのです、素晴らしい景色も殆どを見ず目を瞑っているかゴンドラの床のみを凝視しながら途中駅迄!瀑布を見るのもそこそこにリタイアして降りてきました。皆様山頂迄、あんなに怖いのによく乗るなあ〜〜😱 白居易が「香炉峰の雪は簾をかかげてみる」と詠み、定子が質問し清少納言が御簾をかかげたという話でも有名な香炉峰も見てきました香炉峰は北と南と2つあって白居易が詠んだ香炉峰は北香炉峰だそうです。気分は平安時代のお姫様!うっとりとしてしまいました。ここ廬山は陶淵明が「採菊東籬下、悠然見南山」と詠んだ所です。この南山は廬山の事です、陶淵明の家から見ると丁度南に廬山が有るのだそうです。陶淵明はこの辺の生まれでもあり(家があった場所はこの辺ですよ!とバスがゆっくり走ってくれました。高速道路上でしたが‥‥ハハ😅)こよなくこの地を愛したそうです。李白も白居易も蘇軾もこの地を愛したという事ですが、そうよね〜〜!と頷ける素晴らしい場所でした。

そこから浄土宗発祥の地東林寺へ、慧遠和尚と陶淵明、陸修静が話に夢中になって慧遠和尚は生涯渡らないと決めていた橋を渡ってしまって大笑いをしたという「虎渓三笑」の話がある場所で慧遠和尚創建のお寺です、もう夕方で門は閉まっていましたが折角遥々日本から来たのだからと交渉して門を開けていただきました。慧遠和尚が渡ったという小川も新しくつくった橋も見て参りました。三笑の御三人は何となく年代が微妙に違う様な‥‥中唐以後儒仏道三教調和の説が盛んになるに及んでこういう話になったのではないか!という様な事も‥‥

4日目は平安時代にも中国の昔にも思いを馳せ、故事も学び、朱子学のお話も聞き、足が震える様な怖い思いもし、意義深い1日でした。

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