お知らせ・コラム

名残ですね

近くに高麗山という広葉樹の自然林が残る山があります、広重の東海道五十三次にも平塚宿に描かれています、四季折々の季節を感じさせてくれて、春の淡い緑に桜の華やかさ、夏の濃い緑や淡い緑青嵐というのにふさわしい綺麗さ、秋の竜田姫が舞い降りた様な見事さ、冬の全てが立ち枯れた様な寂しさ、季節ごとに姿を変えて楽しませてくれるまん丸のそんなに高くない山を眺めるのが大好きなのですが、先日眺めているとえっ!まだまだ紅葉には早いのに山の色が変!と老眼の目を凝らしてよ〜〜く見てみると、枯れている木が沢山!先日の台風の塩害でやられてしまっている様でした。うちはそうでもないのですが、お庭の草木が塩害でズタズタなの!という方がとても多くてあの台風の風は大変だったのだなあ!と改めて思いました。うちでも雨樋が壊れ、主人は自分で直すと大張り切りで梯子をかけ散々苦心しておりましたが(うちの女性陣は危ないからやめたら〜〜!!と言っていたのですが‥)やはり断念!それ見たことか!と女性陣!わーい!わーい!

茶壺のお茶も少なくなって(今は実感が無いなあ〜〜!)名残の季節になりました。中置の季節でもありますね、ついこの間までクーラーをつけてお稽古をしていて、お願いだから客付きに火なんか近づけないで〜〜💦という感じでしたのに、ここ2、3日急に涼しくなって火を近づけて頂いても結構よ!って感じになって来ました。春も秋も気分良く過ごせる時期が少なくなっている様に感じるのは私だけ?名残の季節には継ぎをした御道具、割れたりして数が合わなくなったお道具、少し枯れた葉っぱや返り咲きの小さな花、寂しげな秋の花々、この季節にしか味わえない独特の季節感、季節の移ろいを大いに楽しみたいなあ!と思っています。

 

一覧に戻る

pegetop